先日の仙台市被災地復興視察の続きです。
先般は児童教師等の全員がお亡くなりになった「大川小学校の悲劇」について触れましたが、今回は逆に、児童教師等の全員が助かった「荒浜小学校の奇跡」についてです。
この学校は5階建ての作りになっており、その点では校舎が津波への備えを偶然にも有していたと思います。津波が襲ってくる前に、近隣在住者も含め、児童教師等の全員が屋上に避難し、事なきを得ました。
実に3階くらいまで津波が襲ってきましたが、なんとか難を逃れ、それぞれが助け合いながら翌日の救助を待って、全員が助かりました。
荒浜小学校は目の前に海が広がり、あっという間に津波が襲ってきた中、「とにかく、高い所に避難する」という現場の方々の迅速な判断により、1人の命も落とさなかったことで、「奇跡」といわれます。
しかし、荒浜の場合、普段から災害への意識が高かったという背景もあり、決して奇跡という言葉だけで片付けられるものではないようです。
やはり、住民一人一人が「いつでも災害が起きるかもしれない」という意識を持っておくことが、なによりも大切だと感じさせられました。私も引き続き、そうした啓蒙活動には注力していきます。
福島出身議員として、都市部と被災地との懸け橋になるという思いでずっとやってきましたが、今回の視察は改めてその気持ちを強くできた時間となりました。
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